2012年7月20日金曜日

日本語能力試験 N3読解問題  「N3読解問題55+」ISBN978-4-9905979-2-4 定価1300円+税より

かゆみを消す方法がある。複数の情報が入ると脳は混乱してしまうそうだ。その時脳は大切なほうの情報を選ぶそうだ。人間にとって何が一番大切か。1痛み、2熱さ、3冷たさなどの順番だそうだ。命を守るために必要な情報が上に来ている。重要性からいうとかゆみはかなり下のほうあるそうだ。だからかゆいときにもっと上にある情報を与えると脳はそちらを伝えることに一生懸命(いっしょうけんめい)になってかゆいという情報を伝えるのを忘れてしまうそうだ。このことから子どものころかゆいときにその部分を爪で押して痛くしていたのは実は効果があったのだということがわかる。だからと言ってかゆいときに何か痛いことをしたり熱い思いをしたりするのは嫌だ。だからかゆいときは体に何か冷たい物をつけるのが一番いい。どこを冷たくしてもいいそうだ。かゆい部分は熱を持っているのでそこを冷やすのがいい。しかし冷やしすぎると、それを取ったときにもっとかゆくなってしまうそうだ。だから、まずそこを、次に他の部分を冷やすのが一番いいと言える。

問1 蚊に刺されたときどうしたらいいか。
1 爪でさされたところを痛くする。
2 刺された場所と違うところを冷やす。
3 刺された場所を冷やし続ける。
4 刺された場所を冷やした後、他の場所を冷やす。  

問2 著者が一番書きたかったことは何か。
1 脳は混乱することがある
2 虫刺されなどのかゆみを止める方法
3 全身のかゆみを止める方法
4 脳にとって大切な情報は何か  

問3 内容と合っているのはどれか。
1 かゆいとき爪で痛くするのはとてもいい方法だ。
2 熱さほど痛みは受け入れられない。
3 脳が受け入れる情報に順番がある。
4 昔からある方法には間違いがない。